おにいちゃん。



ガサ、ガサ。 

久しぶりに来てみた公園は、 

雑草で覆われていた。

「ちょっと〜〜、草生えすぎじゃん…」

「草むしりしてねぇな…。」

「うん…。…痛ッ?!」

脚を見てみると、血が滲んでいた。 

「ぁ〜…切ったの?」

「…そうみたい…。」

「しょうがねぇなぁ〜」

「へッ?やっ…?」

ぉにいちゃんはあたしを抱き抱えた。

「ちょお…ッ何すんの?!」

「黙っとけ。」

強い口調で言われ、素直に黙るぁたし。 



「ぁ、あったあった。」

(え…?何が……。)

おにいちゃんに連れてこられたのは、 

屋根のついた、ベンチ。 
「ここ、座って。」

「う…うん。」






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