My Prince, Your Prinses
「ん・・・・・・、って暗っ!!!」
いつの間にか寝ちゃってた。
うっわ・・・ちょっ、めちゃめちゃ怖い!
暗いし当たり前だけど誰もいないし・・・・・・
「と・・・とりあえず早く帰ろ・・・・・・」
そう思って、落ちてたカバンをもってソロソロと教室のドアに向かう私。



―「・・・・・・おっ、あいつじゃね?」
「・・・そうっぽいなぁ」
「んじゃ、さっそく行きますか♪」―



バッリーン!!!!

「きゃーッ!!」
何、何、何、なにッ!!??
突然窓のほうから大きな音が聞こえてきて、今までの怖さもあってその場にしゃがみこんで反射的に叫んでしまった。

その体勢から動かない私。
いや、動けない、怖くて。
どどどどどどどどどーしよ・・・・・・!?

ちっちゃくなってガタガタ震える私―――――――の体が宙に浮き上がった。

「っ・・・・・・・・・え?」

思わず上を見上げたけど、
私を抱きかかえてる人のカオは、見えなかった。
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