花恋-はなこい-
こうしてまた

お互いの指にはめられた

ペアリング。


初めてもらった時より

しっかりと固い絆で

結ばれているように真由は感じた。


「真由」


圭輔に呼ばれ、

真由は視線を合わせて首を傾げる。


「あの時の約束。絶対に守るから」


早口に言う圭輔の姿に、

その意思の強さを感じる。


真由は頬を染めながら

満面の笑みで、

「うん」

とこたえた。






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