花恋-はなこい-
それを察知したのか、

圭輔はふっと

小さく笑いながら

真由の頭を優しく

2,3度ぽんぽんと叩いた。


「大丈夫、今日だけだから」


「うん」


真由をこれ以上

寂しく感じさせないように、

圭輔はそっと真由の手を取った。


「遅れないように、学校行こう」


圭輔の言葉に

真由はこくんと頷いた。



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