どうせ私なんだから。
秘めた過去

とある昔に




昔、恋をした。




切ない恋を。






中学3年。


突きつけられた事実。


「御前は汚れてるんだ」



突きつけたのは元彼の愁。



好きだったから、告白して付き合って、幸せな日々を送った。

ほんの少しだけ。





神様からのほんの少しの御褒美。




「愁くん!好きです!..よかったら付き合ってくれませんか..!?」


「いいよ。俺も津々木(つづき)のこと気になってたんだよね」


「あ。わりぃ、俺部活戻んなきゃ。じゃあな。奈帆」


「っ」

部活の時間に引きとめて告白したから時間おしてたんだ。


悪いことしちゃったな..。





奈帆..かあ。



名前ってすごくいい。
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