【超短編】給湯室の残り香
残り香
朝、部長にお茶を頼まれて給湯室に向かう。
「あ……」
時々する、コーヒーの香ばしい香り。廊下にも漏れている。
私は足早に給湯室に向かうけれど、もう誰もいなかった。
コーヒーに混じって、少しだけ甘い香水の匂いがする。今日は一足遅かったと思いながら茶を入れた。
この残り香の持ち主は隣の課の人。
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「あ……」
時々する、コーヒーの香ばしい香り。廊下にも漏れている。
私は足早に給湯室に向かうけれど、もう誰もいなかった。
コーヒーに混じって、少しだけ甘い香水の匂いがする。今日は一足遅かったと思いながら茶を入れた。
この残り香の持ち主は隣の課の人。
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