†SweetBlood†
「承知いたしました。」ゆうの鬱屈した感情は、柔らかな微笑みと応えに受けとめられた。
「では、早速ですがお召し替えをどうぞ。」

「おめしかえ…?」
耳から入ってきたコトバに頭がついていっていないことに気づいたのかユフィが再び言葉を重ねる。

「はい。こちらに近づく者は恐らくおりませんが、そのままのお姿では差し障りがございましょうから。」
少し困ったような微笑みを向けられて、初めて自分が薄手のナイトドレスにガウンを羽織っただけの姿であることを思い出した。
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