†SweetBlood†
(カワイイし…いっか)
着替えと一緒に渡された髪飾りで寝起きのままになっていた髪をハーフアップにまとめる。

その時、見覚えのないあざが首筋に刻まれている事に気づく。

「なにこれ…」


直径2cmほどの薄い痣。

痛みなどは全く感じないし、何処かにぶつけたにしては変な場所。
虫に刺された感じでもない。


恐る恐る触れてみると、冷え切った指先にぞくりと肌が粟立つ。


だがそれだけだった。
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