†SweetBlood†

闇夜の一族

「ぅん……?」
瞼越しに感じる淡い光をきっかけに、泥のような眠りから次第に意識が浮上する。

全身がこれまで感じたことの無いほどの倦怠感に包まれていた。

代わりに意識の浮上とともに感覚は研ぎ澄まされていく。

覚醒し、まず最初に目に飛び込んで来たのは、月の光を浴び煌々と輝くシャンデリア。
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