黒猫ちゃんの憂鬱1





『いいよ、置いといて』








「いいよ。これぐらい自分でできる。ヒロのも持ってきて」









『んじゃヨロシク』










皿を置かれて洗う俺。








水で漱いで(すす)いると、後ろから抱きしめられる。










「な~に?やりにくいんだけど」








『うん。知ってる。』









「じゃあ退こうよ」









『今はコレがいいの。』








「ガキみたい。」








『いいよ。ガキでも。』










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