黒猫ちゃんの憂鬱1
『お前が月を救わないと、一生アイツも立ち直れないんだ。お前とせっかく会えたんだ。陸都の弟とな』
・・・・。
今の俺じゃ役立たず。
心の大きな穴に、俺が埋まらなければ・・・?
頭に色々な単語が浮かぶ。
月を救えるのは俺だけ。
男を求めても求めても足りない。
兄ちゃんをこんなに愛している相手に俺は
愛せるのか
・・・兄ちゃんよりも、愛せるのか??
食堂で俺に抱きつきながら寝ている月を見て俺は迷う。
迷ったら、駄目だよな。