黒猫ちゃんの憂鬱1




『う~ん!!このソース美味しい!!にんじんかなぁ?』








『まぁ、オレンジ色だしな。そうなんじゃねえの』








そういって、マナーも知らないのか、右手でガツガツと頬張っている。









そのせいか、口の周りがソースだらけ。











「・・・汚いよ佐久矢。もうちょっとゆっくり味わって食べなよ」








私がそういっても聞く耳を持たない佐久矢。











この野郎・・。










ガンッ








私は左手を勢いよく少し力加減をしてテーブルに振り下ろした。










そのせいで、私以外の人がビクッと肩を揺らしギョッと目を見開いている。









「私の話は聞きましょうね。佐久矢クン。」








満笑の笑みで言ってあげた。









< 31 / 280 >

この作品をシェア

pagetop