黒猫ちゃんの憂鬱1

第三章




ヂリリリリリリリ









五月蝿い音が鳴る。







その音が五月蝿くて目が覚めた私の隣には、萌・・・がいなかった。











萌って朝強かったっけ?




そう思って、リビングに行ったら、佐久矢と萌が突っ立っていて、その前に誰かがいた。













誰?












ガタッ








一歩歩くと、床がきしむ音がする。








その音に気づいた萌と佐久矢と誰かがこっちを向いた。










こっちを向いた″誰か″と目が合い、顔をこわばらせた私。









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