意地悪LOVER
「んっ…!ふっ…」
玲皇君のいつもよりも激しいキス。
あたしの掴むその腕の強さから、怒ってることが分かる。
そして、もうひとついつもと違うところ。
キスだけで終わらない。
ということ。
「やっ…!れ、玲皇君待って…!」
あたしの言葉が聞こえていないのか、玲皇君はその手をあたしの体のラインに沿って滑らす。
そして、ゆっくり上着の裾から中へと侵入する。
あたしの背筋に一本のゾクゾクっとした悪寒が走る。
「…!!」
ここでされる…!そう直感した。
それに、今の玲皇君は怒ってるから前みたいにちょっとした抵抗じゃ絶対とまってくれない。
だけど、本当にするつもりなのかな?
だってここ…外なんだよ?
いくらなんでも…。
なんていうあたしの考えは甘かった。
あたしの服の中に侵入した玲皇君の片手は、あたしの素肌に直接触れ、そしてゆっくり下着の上からその膨らみを大きく包む。
だんだんと揉み始める。
その瞬間にビクっと体が強張る。
「やぁ!やめっ…」
必死の思いで声を出そうとするが、玲皇君のあの激しいキスによってそれは遮られる。
「んっ…!んうっ…!」
ダメだ。まったくといっていいほど、抵抗が出来ない。
本当にここでされちゃうよ…。
玲皇君の目は…本気だ!!
そうは分かっていても、両手は玲皇君の片手に強く掴まれていて動かすこともできない。
そして、玲皇君のもうひとつの片手から与えられるその刺激にあたしの意識はそっちへと奪われる。
「ふっ…!んっ…」
キスの間から漏れる吐息。
それさえも逃がさないかのようにキスを続ける玲皇君。
そしてとうとうあたしの両手を掴んでいた手は、あたしの下へと向かって降りて行った。