恋愛アルバイト
名前とキスと空き教室
「ちょっ、こっち、」
私は急いで野崎慎の腕を引いてその場から去る。
そのまま空いていた多目的教室に奴を押し込んだ。
「なんだよ?」
「いやいや、なんだよ?じゃなくてですね、私、断ったはずなんですけど……?」
「知らねぇな。」
知ってください!
「時給1,000円なんて美味しい話、そうそうないと思うけど?
それとも、何、今恋人じゃありません、って言ってくる?
今頃女子たちどうなってるんだろうね?」
「ひっ……、」
今頃何を言っても女子の皆様は……、
怒り狂ってる。
私は想像して身震いした。