恋愛アルバイト
「……、」
「美~由?」
この距離でも尚近づこうとしてくる野崎慎。
「……ッ分かった、呼ぶから!!呼ぶからストップ!」
私がそう言うと、ピタッと止まった野崎慎。
「ほら、早く。」
美由よ、名前呼ぶだけじゃない。
これも仕事よ。
「慎。……ンンッ?!」
自分にそう言い聞かせ、
意を決して野ざ……慎の名前を呼んだ瞬間、
一瞬視界が暗くなり、唇に柔らかい感触を感じた。
その一瞬後に野崎のドアップがゆっくり離れてゆき、
「美由にボーナス。」
そう言って、自分の唇をペロッと舐めた。
うん、エロい。
……じゃなくて!!
これ……、
キスされた!!!!!!