恋愛アルバイト
「あ、でも、ヤバそうなバイトは流石にイヤだよ?」
時給10,000円で密売とか、スパイとか!!
私の頭の中で、
有名な某スパイ映画と、
警察に24h密着する某TV番組が流れて、
慌ててそう付け加える。
「阿呆。」
呆れた顔のまま理不尽な暴言を吐かれ、
私は首を傾げた。
「阿呆って!私何で?!」
「あー、はいはい、何でもない。
探しとけばいいのね?」
「お願いします!」
私はもう一度、
神のような我が親友に深々と頭を下げた。