いつか二人で…
私達の出会いは突然だった。

キミに一目惚れしてから、早二ヶ月。

キミについて分かったのは名前だけ。

『藤宮 日向』

これが彼の名前。

「ひなた…か。」

はぁー…どうしよう。

話しかける?

ダメダメッ!!私なんかが彼に話しかけるなんて…!

そう…彼は、クラスの中心的存在。

そして私は…地味な女子。
相手になんかしてくれるわけないよ。

でもなぁ〜…

ちらっと彼を見る。

「マジでー?明日?」

友達と楽しそうに話している。

んー…どうしよう。

「カラオケ?ん〜…じゃあ如月さんも行くならいいよ♪」

えっ?如月…?

……わたしィ!?

「そうそう!如月さん!」

私は無意識に自分を指差していたらしい。

するとまわりの女子が騒ぐ。

「えー?何で如月さん?」

そうだよ!

なんで私なの!?

「んー?いいじゃん!如月さん行かないなら俺も行かないよ?」

すると一斉に女子軍団が私を見る。

『行くって言えよ』

と圧力をかけて。

「いっ…行きます!」

怖かったからつい言ってしまった。

彼はその光景を笑ってみていた。
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