メイドと彼氏
『ピーンポーン』
静かな家に響く音
ここはふつうの一軒家。
住民は男女二人


どこにでもありそうな家庭

ただしかし、他とは違う関係性がある…
それは、


「メイドと主人」


そんな二人の生活を、あなたは覗いてみませんか?


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「しゅんたー、玉ねぎ買って来たよー」

おつかいから戻って来たのは、大沢 みなと。

「おーう、さんきゅーみなと」

みなとと会話してるのは、川浪 春太。

どこにでもいそうな、カップル。

だがしかし、この二人、ただのカップルではない…


そう、この二人、
「メイドと主人」
なのだ。


しかも、さえないメイドと、しっかり者の主人。


こんなドラマ風な事があっていいのか?

いや、あっていいんだ。

こんなバカップルはそういない。

諸君、貴重なバカップルの生活を覗こうではないか。
さぁ、紅茶でも飲みながらじっくりとね……





「もう、しゅんたってば、玉ねぎ忘れるなんてどうかしてるよ」

「料理も出来ないメイドに言われる筋合いはねぇーな」

「すぐバカにしてー」

「怒んなって。これ混ぜてくれますか、メイドさん?」

「いいですよ〜ご主人様」

〜♪♪

「ずいぶん機嫌いいな」

「ふふふ〜、今日はねー、スーパーでちくーわマンのストラップ貰えたの〜」

「また変なもんもらってきて……」

「変じゃないもーん、可愛いもーん」

「こんな奇妙なもんの、どこがいいんだよ」

「どこって、このつぶらな瞳!キュートなお鼻!ぷりぷりなおしり!これだよ〜」

「はいはい、わかったから。口の前に手を動かしてくれ」

「もーう、分かってないでしょー。本当、水梨先生だったらもっと優しい言葉、かけてくれるのにな〜」

「へー、俺より水梨のほうがいいんだ?」

「えっ、いやいや、冗談だよ?冗談だよ?」

「……」

「すねちゃったかな?」

「……」

「…ごめんね?」

『ちゅっ』

「ひゃっ!」

「みなと可愛い」

「しゅーんーたー!いきなりしないでよー!」

「いきなりがダメなのか?なら、毎回今からキスしますって言おうか?」

「それはそれで恥ずかしいよー…」

「みなとは本当に可愛いな。じゃ、キスしてもいいですかな、メイドさん?」

「しゅんたのバカー…」

「…どっち?」

「…して欲しい…」

「よく言えました。」

『ちゅっちゅっ』

「みなと、好きだよ。みなとは?俺のこと好き?」

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