パラサイト ラブ
「はぁ…はぁ……龍、ちゃ…」
「朝乃……どうしたんだ…」
うろたえる俺の腕を朝乃がぎゅっと掴み、とぎれとぎれの声でこう言った。
「キ、ス……して…っ」
「え…………?」
…こんな時に何を言ってるんだ?
そんなことしたら余計に苦しく……
「早く……お願、い……っ」
涙を浮かべながら懇願され、俺は迷いながらもそっと、その唇を塞いだ。
「ん……はぁっ……ふ」
案の定朝乃は苦しそうで、時折唇を離して酸素を取り込む。
でもすぐにまた俺のキスを求めて、何度も何度も唇を押しつけてきた。