パラサイト ラブ

母さんが二階に居る他の家族を呼びに行っている間に、俺たちはリビングへ移動した。

すると、母さんが居ないはずのキッチンの方から料理を作る物音がした。



…妹が手伝ってんのかな。



不思議に思ってキッチンを覗くと、思いもよらぬ人物がそこに居た。




「―――――ハナ!?」



「おぉ!龍二じゃん!おかえり~」




大声で言葉を交わす俺とハナに気づいて、ぎこちなくソファに座っていた朝乃が腰を上げて俺の元まで来た。



「あ、もしかして彼女さん!?うわぁ~すごく綺麗な人!!初めまして、あたし花って言います」


「は…初めまして」



ハナの勢いに押されて挨拶をした朝乃は、俺を振り返って「妹さん?」と聞いてきた。


< 114 / 216 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop