パラサイト ラブ

「わかってる。俺と朝乃で、うちみたいな温かい家庭を築くよ」



龍ちゃんの言葉に、ご両親が満足そうに頷く。



私をこれから家族になる者として、何の疑いもなく受け入れてくれてる……

龍ちゃんも、龍ちゃんのご両親も本当にいい人たちだ。


幸せがじわじわと胸に広がる。



ご両親はすぐに婚姻届にサインをしてくれて、その後はお茶にしましょうという流れになった。

私たちの持ってきた羊羹と、テーブルの中央にはたくさんのみかん。


それを、さっきまでリビングに居た三人も一緒に囲むとダイニングは一気に賑やかになった。

< 120 / 216 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop