パラサイト ラブ
「やった!ハナちゃん泊まるの?」
「あら、じゃあお布団出さなきゃ」
妹さんがはしゃいで、お母さんは誰に言うわけでもなくそう呟く。
「あ、いいですよー。龍二のベッドで寝ますから」
「あら、そう?」
これから家族になる私は、気を遣うからという理由で帰る。
それなのに、家族ではない筈のハナさんは……アポなしで泊まるという。
夕飯の支度だって、手伝おうとした私はお客様扱いで座らされ、お母さんの隣に立って手伝ったのはハナさんだった。
ハナさんはどうしてこんなに大胆に、図々しくこの家に馴染んでるのだろう……
私の腕の中であんなに暴れたちぃも、彼女に抱かれて気持ちよさそうに目を瞑っていた。