パラサイト ラブ


一刻も早く彼と繋がりたくて、ホテルに誘った。



始めは怪訝そうだったけれど



“私たちの恋を始めに行く”



そう言ったら、承諾してくれた。



彼の腕にしがみついて歩き出した瞬間、後ろから呼び止められた。



「龍二……誰、その人…」




あなたこそ、誰?と私は思ったけど、彼はその女を知っているみたいだった。



「美奈…ごめん、俺たち」



言い終わる前に、彼は殴られていて…



「最……っ低……!!!」



そう吐き捨てて彼女は去って行った。


< 13 / 216 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop