パラサイト ラブ
脱走
「龍ちゃん……待って」
「うるさい」
アパートへ帰るなり、寝室のベッドに倒されて荒々しく服を脱がされる。
龍ちゃんがこんなに怒っているのは私のせいだ……それは、解ってる。
だから途中で抵抗をやめ、されるがままになっていると露わになった胸に龍ちゃんが手を伸ばした。
「痛っ…!」
ちぎれそうな程に強く掴まれ、思わず体を硬くする。
掴むだけじゃなく、強く吸ったり、甘噛みとは言えない噛み方で胸の先端を刺激してくる。苛立ちを全部私の体にぶつけるように…
「……俺と別れるなんて言うからだ」
聞いたことのない、低くて震えた声。
…ごめんね、龍ちゃん。でも私の決心は変わらないの。
私に執着してたら幸せになれないよ。
「あっ……!」
まだ充分に濡れていない私の中に、無理やり入ってくる。
………痛い。
でも龍ちゃんを感じることができるのも、これで最後…
そう思うと、瞳からは涙が流れ、膣は不思議と潤いを増した。
「朝乃…っ」
「龍ちゃん………」