パラサイト ラブ

夜明け前に目が覚めた。


頬に当たる空気が冷たくて、寝てる間に泣いていたことに気が付いた。


隣で寝息を立てる龍ちゃんにそっとキスを落とすと、私は布団から抜け出してリビングに向かった。


パソコン台の下にあるコピー用紙を一枚抜き取り、ボールペンを片手にダイニングテーブルに座った。



―――置手紙を、書くために。

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