パラサイト ラブ

――――ペンを置いて、ふぅとため息をつく。

さぁ、着替えて、メイクをして、龍ちゃんが起きないうちにここを出ないと…




「……何してるの?」


「あ……」


龍ちゃん……

私はガタッと椅子から立ち上がり、咄嗟に今書いた手紙を後ろ手に隠してズボンのポケットに突っ込む。


「やっぱり、出ていく気だったんだな」


……ばれてる。どうしよう。ちゃんと話せば解ってもらえる…?


「龍ちゃん、聞いて、私ね…」


「どうせ昨日と同じことを言うんだろ?俺を幸せにしたいだのなんだの」


「…………」



私はコクンと頷くしかなかった。

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