パラサイト ラブ
永遠なんてない
「俺……もう朝乃以外の体じゃ満足できないかも」
広いバスタブで、私を背中から抱きしめる龍ちゃんが言った。
初めての人と寝るとき、私は全神経をそのことだけに集中させて相手を悦ばせようとする。
そして、その男は私の身体に溺れる。
「そんなに良かったの?」
「…うん。俺、この身体に出会うために今まで生きてきたのかもって感じ」
龍ちゃんは私の首筋や肩に触れ、愛でるように優しく撫でた。
「みんな、最初はそう言うの。
…でも、本当に最初だけ。みんな最後は私を捨てる」
私はうつむいて、ゆらゆら揺れる水面を見つめる。