パラサイト ラブ
ずっと見ていたい
抱き締めたとき、体が熱いとは思ったけど……
もしかして、熱があるのか?
ぐったりと俺に身を預ける朝乃を抱えて、とりあえず部屋の中に入った。
寝室に連れて行き仰向けに寝かせると、真っ赤な顔で苦しそうに呼吸していた。
「今、なんか頭冷やすもの持ってくるから……」
そう言って部屋を出て行こうとすると、掠れた声で朝乃に呼び止められた。
「龍ちゃん……」
「どうした?つらい?」
朝乃は首を横に振り、一言―――…こう言った。
「ただいま」
俺は朝乃の枕元にしゃがみ込み、しっかり朝乃を見つめて返事をした。
「おかえり、朝乃」