パラサイト ラブ
「だ、め……だってば」
抵抗しながらも、段々と体の力が抜ける朝乃の手から雑誌がばさりと床に落ちた。
「ん……りゅう、ちゃ」
観念した朝乃は俺の首の後ろに腕を回し、自ら舌を絡ませてきた。
―――ベッドに移動して裸になった朝乃のまだ膨らみのないお腹に手を当て、そこに居る小さな愛しいものに声を掛ける。
「無理はさせないから……ちょっと揺れるけど、許してな」
そうしてそこにキスをして、俺は久しぶりの朝乃をゆっくりと味わう。
いつもより穏やかに軋むベッドの音も、朝乃の悩ましげなため息も、俺の鼓膜を幸福に揺らす。