パラサイト ラブ
仕事が終わって、早々と支度を済ませた俺は飲み会に行くメンバーに一言声を掛けた。
「一度家に戻ってから居酒屋行くんで、先に始めちゃってて下さい」
「え?何だよ、忘れ物?」
怪訝そうに聞くのは先輩の男性職員、青木さん。
「まぁそんな感じです…必ず行きますんで」
他のメンバーも不思議そうにしていたけど、俺は構わず駐車場に急いだ。
朝乃が心配だった。
この間のように家の中を荒らしたり、それ以上の…俺が想像もつかないような行動を起こしているかもしれないと思うと、一度家に帰って様子を見ておきたかった。