パラサイト ラブ
時間が経つにつれ、自分のしたことに対する後悔が募った。
周りが盛り上がる中、無言で機械的にウーロン茶のグラスを上げ下げする俺。
会計が済むと、二次会へ行こうという皆の誘いを断り、一目散に駐車場に向かった。
「よっぽど彼女に会いたいのね」
同僚の呆れたような冷やかしを背中で受け流し、車に乗り込む。
会いたいなんて、そんな呑気な感情じゃない。
放っておけば死ぬことを知っていていながら、生まれたばかりの赤ん坊を置き去りにしてきたような罪悪感…
それが俺を焦らせ、アクセルを強く踏み込ませる。
もちろん、朝乃はれっきとした大人なのだから死ぬことはない。
それは解っているのに…