パラサイト ラブ


私は幼い頃に両親を亡くし、祖母の元で育てられた。

その祖母も高校生のときに亡くなり、兄弟も居ない私は独りぼっちになった。



そのことに同情したクラスメイトの男の子が、初めての恋人だった。

彼は私にセックスを教えた。



私はすぐに夢中になった。
体と心を同時に温められる行為は、男と寝る他にはないと今でも思う。



でも、毎日のように抱き合っていると彼は私の体に飽きて、関係は長続きしなかった。
別れを切り出されたとき、私は泣きわめいた。



一人にしないで!

私を捨てないで!

私にはあなたしか居ないの!



そんな私に彼はぽつりと言った。


そーゆーのが、うざい。


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