パラサイト ラブ
「朝乃…後ろ、向いて」
「や…後ろからじゃ顔が見えない」
「見えなくても、感じるだろ」
「――――あ」
有無を言わさず貫かれ、私は目の前の壁に手を突いた。
後背位が好きな男の人は征服欲が強いなんて言うけど…
龍ちゃんは、そんな人じゃないのに……
いつもの行為と何かが違う、と思いながらも、押し寄せる快楽の波には抗えなくて…
私は彼の言った通り、視覚以上に触覚を刺激され、体中で龍ちゃんを感じたのだった。