パラサイト ラブ

「…議員なんて、やってたんだ」



英は私と居るとき仕事の話は全くしなかった。

私のために一つ部屋を借りられるくらいだから、稼ぎのいい職業だろうとは思ってたけど……



「朝乃……もしかして」



私の様子から何かを感じ取ったのか、それとも私が今まで築いてきた人間関係なんて男女関係くらいしかないと気づいたのか……

龍ちゃんは英が私にとってどんな存在だったのか気づいたみたいだ。



「うん……恋人だった。あの部屋を借りてくれてた人だよ」


「……まさか、そんな。だってあの議員確か」



そこまで言った龍ちゃんは、私の目を見て口ごもった。


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