パラサイト ラブ

「俺はしない」


「それは、今だから言えるんでしょう？」


「変わらないよ、俺の気持ちは。ずっと朝乃だけを愛する自信がある」


「嘘だよ……そんなの」



今までの経験から、永遠の愛なんてないってことは嫌と言うほど知ってる。

だから素直に首を縦に振ることができない。



「朝乃が、知らないだけだよ」


「………何を？」


「永遠の愛」



龍ちゃんはきっぱりと言った。



そんなの……あるの？


本当に……


龍ちゃんは……


私をずっと愛してくれるの…？


私の無言の問いかけに答えるように、龍ちゃんはゆっくり私の唇にキスを落とした。



そして私の涙を指の腹で拭いながら訊く。



「…朝乃、プロポーズの返事は？」



私の瞳にさっきとは違う新たな涙が溢れてくる。


きっと嬉しいから。

幸せすぎるから。



「……ありがとう、うれしい…」