遠い君。





だが。




どんなに嫌な所を見たって、うざくなったって、嫌いにはならなかった。





それは相手も同じだったと思う。





どんなに酷い喧嘩したって、次の日には普通に話していて。






嫌悪な目で見られたこともない。





至って仲のいい、幼なじみ。







――だったのだが。





中学卒業後、私は引っ越した。






彼には内緒で。





< 3 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop