−遠く儚く−
ーーーーーーーーーーーーーーー

春・・・・


「すっご〜い!綺麗〜」


私は学校が終わるといつも来る場所があった。

それはこの大きな桜の木。

一年中、放課後はココに来る。



ピンク色の瞳なので、なぜか皆に好かれる。


カワイーカワイーと言われ、よく頭を撫でられる。
(実際は154.2とゆう低い身長と愛らしい外見のせいなのだが・・・・本人は気付いていない。。。)



《陽菜〜〜!また今日もココ?》


「あぁ〜〜怜香(レイカ)!ココ来ちゃダメって言ったのにぃ〜〜〜」


親友の怜香が来た。

《それにしてもよくこんなところ見つけたね?》



そう、ココは人通りが全くなく、皆気付かないところだ。

《どうやってココにたどり着いたの?》


それは・・・・

ーーーーー声がしたから・・・・


なんて言えない。。。



「散歩してたら・・・・ね?」

《何それぇ〜?ま、いいや。じゃあ、またね!》


「うん!またね〜」

手を振り見送る。


この別れが、長い長い別れになるなんてーーーーー













< 2 / 93 >

この作品をシェア

pagetop