−遠く儚く−
第四章
大切な人
ヒナ・・・・
「もぅ、離れないでくれ・・・・・・・・!」
こんな思いは二度としたくない・・・・
「うん・・・・絶対、離れない。。。」
「離れる時は、お前が帰る時だけで十分だ。」
すると、ヒナは頭を横に振る。
「ヒナ・・・・?」
「私・・・・帰れる時が来ても、帰らないよ・・・・」
「しかし、」
「私、アルと一緒にいたいの・・・・!!」
「ヒナ・・・・!!」
「アル・・・・ここにいさせて・・・・?」
「いいのか?一度、手に入れたらもう離さないからな?」
いや、離さないのではなく、離せない。
「イヤ!離さないで!!!!」
「当たり前だ。絶対に、離さない!」
俺は強く誓った。
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