−遠く儚く−



見るとヒナは、顔を真っ赤にして俯いていた。


「ほら、まだ準備があるのだろう?」


「うん・・・・」


歯切れが悪いな・・・・

「どうかしたのか?」


「ちょっと不安になっちゃって・・・・・・・・」




俺はそんなヒナを抱きしめた。



「アル・・・・?」


「大丈夫だ。みな喜んでくれるさ。」




「うん・・・・!私頑張って来る!」



頑張って来るって・・・・



「俺も一緒に行くのだぞ?」




・・・・・・・・・・・・



「えぇっっ!?!?」



知らなかったのか・・・・













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