−遠く儚く−
それでもジーっと見てくるアルに更に恥ずかしくなる。




「だっだからね・・・・」



そこまで言ってから助け舟がだされる。



『陛下、それは乙女心がわかってないですね。』

アイクだった。
「アイク、どうしたの?」


『ん?姫さんが困っていると思って。』


「ありがとう?」



別に困ってないけど・・・・


『イエイエ、(助けないとアイラに怒られるしな)また何か困ったときはなんなりと。』



「おい、アイク。俺がいることを忘れていないか?」

『失礼ですね。忘れていませんよ。(忘れてた・・・・)』



「そうか、それならいい。仕事に戻れ。」


『・・・・御意。』




アイクが何か言いかけてたけど、何も言わずに行ってしまった。













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