愛してるなんて言わないで



『ふーん。』

納得いかないようだけれど、
あたしから手を繋ぐことで収まった。


「眠ーい。」

朝5時起きのあたしには辛い電車の
待ち時間。

只今の時刻、午前10時過ぎ。


いくら早朝バイトしてるあたしでも
眠い。このまま寝てしまいたい。


『眠いならもたれていいよ?』

華穂危なっかしいし?

と、優しい洸くん。


いつも言わないこと、しないことばかりの洸くんに戸惑うあたし。


「いーよー。あたし1人で立てる。」

お決まりの強がりを披露する。


『素直になれよー。甘えろよー。』


すっかりキャラ崩壊してる洸くん。

喋らなければかっこいいのに。


台無しだな。


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