愛してるなんて言わないで



『ごめん…。分からない。』


え?今…なんて?


『今まで黙ってたんだけどさ、
俺他に好きな子が居るんだ。』


好きな子が…いる?


『華穂に話さなきゃって思った。
でも、浮気したら別れるって
言ってたから、言えなかった。』



予想外の答えにあたしの頭はパニック。


思考回路はショート寸前。



「いつから…?」


罵倒してやりたいのに、悔しいのに
あたしの口からはそれだけしか出なかった。


『華穂…泣いて…え?』



「いつからかって聞いてんの‼︎」



悔しくて声が大きくなる。


< 112 / 138 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop