愛してるなんて言わないで
『あのー?華穂?』
黙り込んで色々考えてたら
洸くんが不安げに聞いてきた。
『もしかして、だめ?』
ダメなわけない。
ただ、あたしでいいのか?
本当に?
何故か疑うあたしの心。
「あたしの彼氏になって?」
好きっていうのは恥ずかしいから
洸くんの台詞を真似た。
『返事ちゃんとほしい。』
「こんなあたしでよければ
お願いします。」
知り合って1日。
あたし達は恋人というものになった。
洸くん18歳
あたし17歳の冬のことでした。