愛してるなんて言わないで
『俺のこと好きでしょ?
なら、教えるの当たり前。』
あ、なんだ。
洸くんは、あたしのこと好きじゃ
無かったんだね。
あたしじゃなくて、あたしのお金か。
「洸くんの言いたいことは、分かった。
結局、あたしのバイト代目当て
だったんだね?」
洸くんはそんな人じゃないと
思ったのに。
洸くんのこと信じてたあたしは
馬鹿みたいだね?
「あたし、言ってたよね?
洸くんの財布になるつもりは
ないって。でもさ、今の洸くんは
言ってる事としてる事が矛盾してる。
頭冷やせよ、馬鹿。」
一息にまくし立てて、電話を切る。
でも、今思うとこれが最初の
サインだったのかな?