愛してるなんて言わないで



この時から、あたしは洸くんに
理想を押し付けられて
応えようと努力して。

それでも努力が報われなくて。


出来ない自分に自己嫌悪。


出来ない自分を嫌いになりそうな時、
また洸くんから理想を押し付けられて。


そんな無限ループにはまっていた。


あたしが理想とかけ離れているから
洸くんに捨てられる。

いつしか、そんな考えが生まれて
洸くんの理想に追いつかなければと
自分を見失ってしまっていた。


< 71 / 138 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop