愛してるなんて言わないで
この時から、あたしは洸くんに
理想を押し付けられて
応えようと努力して。
それでも努力が報われなくて。
出来ない自分に自己嫌悪。
出来ない自分を嫌いになりそうな時、
また洸くんから理想を押し付けられて。
そんな無限ループにはまっていた。
あたしが理想とかけ離れているから
洸くんに捨てられる。
いつしか、そんな考えが生まれて
洸くんの理想に追いつかなければと
自分を見失ってしまっていた。