愛してるなんて言わないで
はぁ…。
お風呂に入っても、ため息ばかり。
なんで、そんなに猿なわけ?
あたしには信じろなんてほざいて、
あたしのことはずっと疑ってたんだ。
なんで?
どうして?
そんな疑問ばかりが浮上してくる。
もう…いやだ。
あれ?なんか目が熱いや。
そっと目に触れてみると
涙が零れてた。
その瞬間、何かが音を立てて崩れた。
どうでもいいや。
好きとか、嫌いとか。
結局あたしのことは考えてない。
それだけ分かったからいいじゃない。
「よし、出るか。」
ぽつり。と呟いて、お風呂場を
後にした。