愛してるなんて言わないで
でた。出来もしないはったり。
そう言えばあたしが…女は黙るとでも
思ってるのかな?
「は?やれるもんならやってみなよ。
どうせ口だけでしょ?」
ほら、やってみなよヘタレ君。
売り言葉に買い言葉。
口が達者なあたしに勝てるわけがない。
洸くんはあたしの挑発に怒ったのか、
腕を頭の上でがっちりとホールド。
ちょっと。これはかなりヤバい。
いくら普通の男の人より細いからと
いっても、洸くんだって男。
本気を出されたらあたしの力じゃ
どうにもならない。
焦ってパニックな頭をフル回転させても
打開策なんて見つかるわけない。