密フェチ†色悪
すべてが終わった後---
彼はうつ伏せて眠りにつく。
私はその横で膝を抱えて座り、彼の綺麗な背中を見つめる。
美しい獣のような、しなやかな肢体。
薔薇のように麗しい外見に、鋭い棘を持つ男。
彼のすべてが、私を狂わせるのだ。
私は身を屈めて
彼の睫の下に隠された、泣きボクロに口付けた。
色悪…それは彼のためにある言葉。
それでも彼を愛してる。
私はゆっくり左耳のピアスをはずし、手のひらにのせた。
パールのピアス。
これは私の棘。
私は、シーツの襞に
そっと棘を潜ませた…---