あの場面はどこに
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「どうして来ないんだ」
もしもしと言った途端、挨拶もなしにまさゆきは話し出した。
「何の用なの」つっけんどんに言ってみる。
「君に言いたいことがある」
「今、この電話で言ってちょうだい」
「顔を見て話しがしたい」
まさゆきの気持ちの強さが話し方で伝わってきた。顔が見たいだなんて、やっぱり未練があるとでも言うの。
「私、付き合ってる人がいるから」
「そんなの関係ない」
関係ないだなんて、随分と強引じゃないの。
「待ってるから。頼む」
どうしよう。彼も今頃○×レストランにいるかもしれない。いや、待てよ、図書館に行こうかとも言ってたっけ。
「大事な話しなんだ」
こんなに懇願してくる人を無視するのも、かわいそうだわ。
「わかったわ。ただ、あと三十分は待ってて」
そう言って電話を切り、準備をして私は○×レストランに向った。
もしもしと言った途端、挨拶もなしにまさゆきは話し出した。
「何の用なの」つっけんどんに言ってみる。
「君に言いたいことがある」
「今、この電話で言ってちょうだい」
「顔を見て話しがしたい」
まさゆきの気持ちの強さが話し方で伝わってきた。顔が見たいだなんて、やっぱり未練があるとでも言うの。
「私、付き合ってる人がいるから」
「そんなの関係ない」
関係ないだなんて、随分と強引じゃないの。
「待ってるから。頼む」
どうしよう。彼も今頃○×レストランにいるかもしれない。いや、待てよ、図書館に行こうかとも言ってたっけ。
「大事な話しなんだ」
こんなに懇願してくる人を無視するのも、かわいそうだわ。
「わかったわ。ただ、あと三十分は待ってて」
そう言って電話を切り、準備をして私は○×レストランに向った。